PONTAkun’s blog

自分の生きてきた経験や思いを素直に書いてます

パニック障害日記 ~最終話~

こんばんわ!

 

なんだかんだで8回に渡ってパニック障害日記を書かせていただきました。読んでくれた方々ホントにありがとうございます。

 

言うまでもなく自分は何もない人間で、こんな話をいきなり見ず知らずの人に話しても相手にされないのは分かっていますが、こうしてブログという形で読んでもらえて本当に嬉しく思います。

 

(では最終回)

 

母へ報告から1週間後、思わぬ人から手紙が届きました。

 

伯母さんからでした。前にも書かせてもらいましたが、伯母さんは旦那さんが鬱病になりながらも自分の収入で3人の子供を育てた苦労人です。

 

伯母さんの手紙

「また夢を追うそうだね。がんばるんだよ!それはいつか必ず財産になるから!」

 

多くの言葉は書かれていませんでした。しかし、この手紙を読んだとき涙が止まりませんでした。

 

「まだ自分なんかを応援してくれる人はいる。一人じゃない。」

 

孤独の中に少し光を見た感じがしました。母が伯母さんに僕のことをどう伝えたのか、伯母さんが何故手紙をくれたのか、どういう気持ちで送ったのかは今もわかりません。

 

ただ、精神的病を抱えた旦那さんを支えながら、いつも笑顔でいた伯母さんなら会わなくても自分のことをわかってくれてるような気がしました。

 

母が泣いているのを横目にジムに通う毎日はつらかったですが、決めたからには命がけてやるしかない。負けない。これ叶えて死ぬんだ。ただ、その想いを胸に頑張りました。

 

だからこそ練習もそれまでにない追い込みをかけることが出来ました。

 

とても小さな夢ですが、そこに向かってひたすら走ることに集中しました。ジムから帰れば疲れ切って即寝る、そして早朝から起きて走る、朝から夕方まで工場でアルバイト、そこからジムで練習。

 

そんな生活をしていると死の煙のことを思い出す暇がなくなりました。そして気持ちが充実しているからかいつの間にか来なくなっていました。来なくなったことすらも忘れていました。

 

そして練習を再開して3カ月、ついにトレーナーから

 

「おまえ次のプロテスト受けろ!」

 

遂に念願のプロテストを受けることになりました。

夢を叶えるまであと一歩。

テストまでの2か月間とにかく自分なりに過酷に追い込みました。

 

結果、プロテスト合格

 

小さな小さな夢が人知れず叶えました。

テストの合格発表を聞いたとき、「やったー!!」ではなく「あー疲れた・・・。」というのが率直な感想でした(笑)

 

帰って母に合格したことを伝えました。

また泣いてました(笑)

秘かに応援してくれてたんですね。

 

パニック障害という精神的病は治った確証なんて今でもないです。もしかしたら何年か先にまた出るかもしれません。どのタイミングで、また何をしたから治ったのかがわからないのだから、また来てもおかしくありません。

 

そもそも何故自分がパニック障害だと思ったのか?

 

それは僕自身パニック障害がおこらなくなった数年先、「ザ!世界仰天ニュース」で漫才コンビ中川家のお兄さんのパニック障害の再現VTRを見たからです。

 

その再現VTRを見たとき「この人(中川家のお兄さん)俺と全く同じ症状だ!!」と驚き、そのとき初めて自分がパニック障害だったと知りました。

 

僕は正直、精神的病のことなんて知る気もなかったですし、関係ないとすら思っていました。しかし、いざ自分がなると地獄以外の何ものでもないことがわかりました。あの苦しみはなった人にしかわからないです。

 

だからこそ精神的病と闘う人は大変なんだと心から思うようになり、それを身を以って知ることでほんの少しだけ強くなれました。

 

僕はプロボクサーになれば強くなれる、昔はずっとそう思っていました。しかし実際はそうではなく、強くなったと言うよりも恐怖に対峙したときの自分の弱さや汚さと向き合うことにあったように思います。

 

プロボクサーになったから強くなれたのではなく、それになるまでの過程が少しだけ自分を強くしてくれました。パニック障害も自分に何かしらの強さを伝えるための課題だった、今ではそう思うようになりました。

 

しかし、今も自分は弱いです。人として弱すぎるくらい弱いです。

 

結局、ボクシングをしなくても職場であれば人間関係だったり、病気で人であれば病魔だったりと、それぞれに闘うリングは用意されてるように思います。

 

生きることと闘いは常にセットだし、前を向いて進もうとする人ほど闘いが増える気がします。

 

だけど僕らは一人ではなく、必ず誰か支えてくれる人がいて、その人たちの存在を忘れずそれぞれが闘うことできっと強くなり、その恩を誰かにバトンとして繋げていくことが大切なだと感じました。

 

 

ありがとうございました