PONTAkun’s blog

自分の生きてきた経験や思いを素直に書いてます

離れていった人

こんばんは!


昨日の続編みたいな話でつまらないかもしれませんが、お時間ある方よかったら読んでやって下さい。


前職では嫌いな上司もいましたが、大好きな先輩もいました。


その先輩をSさんとさせていただきます。


Sさんは僕より半年先に入社した先輩で、同じく中途採用者です。


年齢は3つ上のお兄さんでした。


結婚もしており奥さんは美人。


出会った時からインパクトのある人で、オーラと言うかすごい明るい雰囲気と勢いを感じました。


顔も男前でありながら前に出るタイプだから発言力もあり、人を動かす力も持っていました。


ですから、古株のパートさん達からは「あのこは入社して間もない頃から期待された若手ホープ」と聞かされていたのです。


実際に初めて話したときからSさんの魅力は伝わってきました。


どっしりと構えて男らしく声もよく通る。


そして何より女性にモテそうでした。


僕とSさんは話しているうちにどんどん仲良くなり、休憩時間を一緒にとっていました。


また、よく飲みにも連れてってもらいましたし、プライベートでは琵琶湖までバス釣りも行くような仲で、Sさんを慕う気持ちは強かったんです。


そしてSさんは「俺たちでこの会社を変えていこうな!!」とよく将来の会社のビジョンを僕に語ってくれました。


Sさんは敵が多かった反面、たくさんの支持者もおり僕はこの人は上に行くんだろうなって感じていました。


そして、僕達には共通の敵がいました。


前話で登場したA課長です。


僕らはお互いにA課長から嫌われており、辛い経験をさせられた過去のある共通点があったのです。


Sさんは「あいつの言うことは聞くなよ。俺たちで会社を変えてやればいいんだ。」


そう僕に伝えてくれました。


出世欲のない自分でもこの人が上に立つのなら上を目指してもいいのかな、そう思えたのです。


ちなみにSさんの口癖は「上に行きたい」


いつも上を見ていたSさん。


気の合う先輩でしたが、自分とは大きな違いがあり野心が強かったのです。


そして、ある日を境にSさんと運命の分かれ道が来てしまいました。


敵だと思っていたA課長がSさんにすり寄っていったのです。


確かに上の人間からすれば生意気なSさんでしたが、仕事も出来る上に発言力もありました。


そこに目をつけたA課長は自分の仲間に取り込もうとしたのです。


それには出世という大きな特典が付いていました。


Sさんからその相談を受けたとき僕は当然断ると思いました。


と言うより断って欲しかったです。


しかし、上に行きたかったSさんはの心は揺れていました。


そして、Sさんは僕にこう言いました。


「なあ、一緒に上に行こうや。だけどあいつ(A課長)は敵に回してはダメだ。上に行くにはあいつの力が必要なんだ。」


自分は一瞬「嘘だろ?」って思いました。


僕は「あいつらの仲間入りは無理です。」そうハッキリ伝えました。


僕自身も課長の汚さが大嫌いですし、今までA課長に潰された仲間のことを思えばそんなこと出来ませんでした。


そして、そう伝えてからのSさんは徐々に僕から離れていきました。


休憩時間も飲みに行くのも、バス釣りも行かなくなりました。


逆にA課長やその取り巻きと休憩時間を過ごし、よく飲みに行っていました。


Sさんは出会ったときから上に行きたいって言っていました。


それが叶えられるチャンスはなかなかないでしょう。


だから、そう選択することを裏切りだとは思ってはいませんでしたし、恨んでもいません。


ずっと上に行きたかったんだから。


ただ、ものすごいショックを受けたのは確かです。


いろいろなことが重なり、僕はその会社を退職することになりました。


そのボロボロのときにあのおっちゃんが来てくれたのですが、それはまた別のブログで(笑)


(おっちゃんの背中より)


僕が辞めるときにはSさんは課長補佐にまでスピード出世していました。


流石は裏のドンと言われたA課長。


権力は半端じゃない。


Sさんとの別れ際の挨拶は「また会おうな」でした。


自分はもう会うことも話すこともないだろうって思いました。


しかし、僕が転職して一年経過したある日、いきなり電話がかかってきました。


Sさんです。


びっくりしましたし何の用だろうと思って電話に出ると、最初は誰の声だかわかりませんでした。


ガラガラで咳き込んでて、電話の主は老人かと思いました。


しかし、紛れもなくSさん。


事情を聞けばストレスで声が出なくなり、体調も崩して会社を2週間以上も休んでいるということでした。


あのタフなSさんがここまでこうなるとは、あの会社一体どうなってんだって思いました。


そして僕に「どうやって転職したか教えてくれん?」と聞いてきました。


憧れた先輩が離れていき、ボロボロになって会社を辞めるから転職の仕方を僕に聞くなんて信じたくなかったです。


今でもこのことを思うとなんとも言えない感情が湧いてきます。