PONTAkun’s blog

自分の生きてきた経験や思いを素直に書いてます

失われた信頼

こんにちは!!


ここ最近テレビを見てて思い出したんですが、ネズミ講って商売ありましたよね。


今もあると思うんですが、意外と副業で密かに周りにやっていた人がいて、昔僕も勧誘されたことがあります。


そのときの話をします。


ネズミ講に誘ってきた男性は通称ヒデさん。


僕がまだボクシングをしていたときのアルバイト先の社員さんでした。


ヒデさんは当時42歳で、奥さんと子供2人の4人家族でした。


ヒデさんは仕事に対して厳しい人でしたが、それだけ仕事を一生懸命していて頼り甲斐がある人でした。


僕も仕事で何回か助けてもらっていたのです。



ある日の仕事終わりのことです。


ヒデさん「〇〇くんこれからよかったらガストへ行かないか??」


と、僕をガストへ誘ってきたのです。


僕はヒデさんが嫌いではないから「あ、行きます!!」と即答しました。


職場ではよく話すものの食事に誘われたのはそれが始めてでした。


そして職場から歩いて10分、ガストへ到着。


席について、


僕「いやー、今日も疲れましたね!!」


いつも通りの会話をしようとしたら、ヒデさんが自分の鞄を開けてゴソゴソと何かを探しています。


そして、テーブルの上に出してきたのは色々な商品の書かれているパンフレット。


何だろうと思い、僕は笑いながらヒデさんに、


僕「なんですかコレ?(笑)ヒデさん何か買うんですか?僕に自慢する気でしょう?」


ヒデさん「〇〇くん、君はアルバイトしながらボクシングをしているけど、アルバイトせずボクシングに専念できる生活を送りたいとは思わないか?」


え?


一体なんの話だろうと思いました。


空気が変だ。


そしてヒデさんの目はマジでした。


僕は返答に困ってしまいました。




ヒデさん「これから説明することをよく聞いて欲しいんだ。それにパンフレットに載ってる商品は凄くいいものばかりだからさ!!」


そこにいたのはいつものヒデさんではありませんでした。


そして、素直に怖いと思ってしまいました。


僕が戸惑っていることなどお構い無しに商品の説明が長々と続き、


ヒデさん「この商品はすごくいいし、うちの奥さんも使ってるから今度俺の家に来なよ!!この鍋と浄水器で使った料理を振る舞うからさ!!」


もはや夢であって欲しかったです。


職場で信頼していた人がこんなことを言い出すなんて。


そして商品の説明の後はお決まりの勧誘でした。


ヒデさん「〇〇くんも入りなよ!!ここで売り上げを伸ばした成功者達は月何百万って働かなくても入ってくるんだよ!!ハワイ旅行とか毎月行ってるんだよ!!」


ヒデさん、騙されてるよ・・・。


それは言えませんでしたが、本人はかなり信じ切っていました。


ヒデさんは最後に僕に一言。


ヒデさん「〇〇くんも一緒に成功しよう!!」


気がつけばガストで三時間もこんな話を聞かされていました。


食事なんてほとんど喉を通らなかった。


ショックだった。


そして、その場は何とか解放(?)され自宅に帰れました。


次の日の朝、ヒデさんと出会った瞬間に昨日の件からビクッとしてしまった(笑)


ヒデさん「昨日はありがとう。いつ俺の家に来れる?」


しつこい・・・


僕は同じアルバイト仲間に相談しました。


するとアルバイト仲間が「お前もか!ついにお前の番が来たかー」とあまり驚くこともなく笑いながら話して来ました。


聞けばそのアルバイト仲間を含め、他のアルバイト仲間にも声をかけていたらしく、周りは引いていたらしいです。


そして、しつこく声をかけられたアルバイト仲間はヒデさんに冷たい対応をするようになったそうです。


確かに後になって思えば、仕事であんなに助けてくれるヒデさんに何でみんな冷たくするんだろうとは思っていました。


そして、その理由がやっとわかりました。


アルバイト仲間は僕に「あんなの無視しといていいよ。ほっとけばそのうち声もかけてこなくなるから。」、そう言いました。


実際に誘われてもやんわり断り続けているとヒデさんは声をかけてこなくなりました。


しかし、ある日小さな事件が起こりました。


新人のアルバイトの女の子にも勧誘をして、その女の子は怖くなり年配の社員さんに相談したのです。


すると、年配の社員さんはそれを上層部に言ったみたいで、偉いさんらしき人がヒデさんを呼び出して厳重注意をしたそうです。


ヒデさんは厳重注意で済んだかもしれませんが、本人はそれ以上大切なものを失ったことに気づいたんでしょうか。