PONTAkun’s blog

自分の生きてきた経験や思いを素直に書いてます

Sくんの挑戦

おはようございます!!


何だかんだでジムに戻って3ヶ月が経ちました。


体も少し締まり動けるようになりました。


ただ、現役の子達を見ているとキレ、パンチ力、スタミナ全てにおいて見劣りするのは隠せません。


そりゃそうですよね。


毎日真剣にやってる人間と、趣味程度に週2、3回しかジムへ通わない人間では差があって当然です。


肉体的にも精神的にも全てにおいて負けています。



ところで少し前の話になるんですが、僕がジムに戻ってから二、三週間だった頃、Sくんにジムで会いました。


(Sくんは過去に書いた「目立たなかった練習生」のブログに登場」)


Sくんは今年大学を卒業して社会人デビューしたのですが、ジムは辞めたと聞いていました。


しかし、僕がジムへ戻って3週目くらいの土曜日に行くとSくんがおり、「おぉ!!久しぶり!!Sくんジムに戻ってきたんか!」と久々の再会をしました。


Sくんは「土曜日が仕事休みなんで週一回だけでも来ます。」とのことでした。


Sくんがジムに戻ったのは嬉しいことです。


ただ、気になったのが正直元気がないように見えました。


覇気がないというか、目がボッーとしているいうか、そんな感じに見えました。


そこで僕は、



僕「仕事は順調?」


Sくん「いえ、全然ダメです。よく上司に怒られていて。」


僕「そうなんか。辛いなソレ。上司のヤツわかってねぇよな!ところで毎日何時まで仕事してんの?」


Sくん「だいたい朝9時から晩10時までです。」


僕ら30代が朝9時から晩10時までと言ってらまあよくあることですが、大学を卒業したての新卒が毎朝9時から晩10時まではかなり辛いなと思いました。


僕「結構遅いな。体は大丈夫なんか?」


Sくん「はい、やるしかないんで。」


僕「そうか。まあ俺の口から大したこと言えんけど、本当に辛いなら辞めたっていいと思うよ。若いし道は他にあるんだから。自分を追い詰めるようなことはするなよ。」


Sくん「はい、ありがとうございます。」


僕「その内また飯でも行こうな!」


Sくん「はい、お願いします。」


少し心配ではありましたが、そのときはそれで終わりました。


それからしばらくの間、Sくんとはジムでも会わなくなりました。


仕事が忙しくて土曜日も出勤してるのかと思ったのです。




そして、また三週間くらい経って平日の晩8時にジムへ行くと、そこにはSくんがいました。


僕「あれ?!おう!この時間にジムに来れるようになったのか!」


Sくん「いや、あの実は仕事を辞めてしまいました。それで・・・」


Sくんの言いづらそうな顔を見ればだいたい言いたいことはわかりました。


僕も経験があるんです。


仕事を辞めたってことを他人には言いづらいもんです。


自分だってそうだったから気持ちはわかるし、理由はあえて聞きませんでした。


仕事を辞めたのは絶対に色々とあったからに決まってるからです。



僕「そうか。まあ仕事なんていくらでもあるからな。しばらく休んでまた探せばいいよ。それよりまた一緒に練習できるな!プロで復帰するのか?」


Sくん「いえ、まだ何も決めてなくて。」


僕「ゆっくり考えればいいよ。若いからな。大丈夫だろ。」


プロとしての復帰を決めた訳でもないのに、ジムに来るのはおそらくここが彼にとっての居心地の良い場所なんでしょう。


辛いときは人間って居心地の良いところに帰りたいもんです。




そして僕とSくんは再び一緒に練習をしていますが、あの時とはもう完全に立場が逆転しています。


彼はしばらく見ない内に技術力も上げて体もしっかり仕上げているので、僕が手を抜かれている側なのです。


本当に強くなったもんです。


何より嬉しかったのは、Sくんが入りたての後輩の面倒を見ていたということです。


ちゃんと自分の思ったことを後輩に教えてあげていました。


ミットを持ってあげたりもしています。


Sくんは人としても良いやつです。






そしてつい先日、彼は言いました。


Sくん「プロとしてもう一度復帰します!!」



全力でやればいいと思います。


僕は彼の何を知る訳でもありませんが、仕事で辛かったこと、悲しかったこと、その全てをボクシングにぶつけても構わないと思います。


人の正解はその人にしか分かりません。


周りがどう見ようが何と言おうが本人にしか分からないことがあります。


何も知らない人間に限ってあーだこーだ言いたがりますが、今は周りを気にせず突っ走ってほしいです。


Sくんは自分の進むべき道の正解を見つけたのかもしれません。


頑張れSくん!!