PONTAkun’s blog

自分の生きてきた経験や思いを素直に書いてます

真面目で素直はいいことなのか?

こんにちは!!


おそらく今回のテーマって過去にも似たようなことを書いてるかと思います。


しかし、いろいろと思うところがあるので今回も敢えて似たようなことを書かせていただきますが、もし宜しければお付き合い下さい。




子供に対して「真面目」、「素直」、この言葉は一般的にはいい言葉として使われてるように思います。


「あの子は真面目だね」


「あの子は素直だね」


特に幼稚園や小学校の頃は「真面目で素直な子」になることが先生から良い子と言われていた様な気がします。


もちろん子供の親も、真面目で素直な子供に育ってほしいと思っておられる方も多いかもしれません。


それは良いことですが、僕の解釈では「真面目で素直でいい子に育って欲しい」というのは、大人にとって都合のいい扱いをしたいからだと思っています。


それに社会に出て行くと、「真面目で素直」だけでは通用しない部分が出くるのは皆さんご存知の通りです。


学校から会社にフィールドが移ると、言われたことをこなすだけではないから「真面目で素直な人間」より、「柔軟で要領がいい人間」の方が強い場面が多々出てくるからです。


難易度の高い学問がベースとなる仕事ならともかく、入社してしまえば学歴は関係ない仕事をする場合においては、高学歴の人間を学歴のない人間が負かすことはよくあります。


それは勉強と違った頭の良さが必要だからであって、やはり要領がいい人間の方が仕事を回すのは上手いです。




極端な例ではありますが一つお話しします。



実際に前にいた職場でも国立大学を出た頭のいい先輩がいました。


僕がその会社を辞めることが決定し、後任であるその先輩に引き継ぎで三週間みっちりその現場ついて教えることになったのです。


しかし、先輩は頭も良く上司に忠実なのですが、真面目すぎて作業が予定通り全く進みませんでした。


むしろこのペースでは製品に納期遅れが出ると思いました。


その先輩は確かに真面目で素直でした。


そして、上司が後任に選んだのも忠実に言うことを守るからだと思います。


ただ、現場での先輩の動きを見ていると、上司から言われた通りのことを素直に100パーセント守ろうとし過ぎて、それが原因で時間がかかり過ぎるのです。


こんな大したことのない僕でも、先輩に一言かけました。


僕「このペースでは納期に間に合いませんよ!あまり一つことに集中し過ぎると終わりません。どこかで折り合いをつけないと。」


出来の悪い自分が意見するのは恥ずかしいことですが、あまりに遅過ぎるので声をかけさせてもらいました。


すると、


先輩「いや、課長がそうしないといけないって言ったから!」


確かに上司である課長はそう言ったかもしれません。


だけど、課長が立場上「ある程度の仕上がりでいいから」なんて言う訳はないですし、何より課長は現場のことをあまり知りません。


そんな人間の言うことをまともに全てを守れば、納期がどんどん迫ってきて苦しむのは自分です。


仕事内容にもよりますが、大量生産かつクオリティをそこまで高く求められていない製品であれば、まともに一つ一つ丁寧にこなすよりも、バレない程度にうまい具合いに手を抜いて素早く時間内に生産する人間のどちらが評価されるかは言うまでもありません。


あくまで企業の話であって、職人の世界では通用しないと思いますが、そもそも本物の職人であれば納期に追われて雑になる様なモノを作りません。




悲しい現実ですが、真面目な人間より要領のいい人間が生きる残るのがこの会社だと僕は感じました。


その先輩のいた会社は受注の入れ方が何せ半端でなく、まともにこなしていたら納期など間に合いませんでした。


では、僕はどうやって受注をこなしていたか。


裏ワザを使うのです。


誰にもバレない裏ワザ。


一見誰が製品を見ても手を抜いたのがわからない裏ワザ。


もっと分かりやすく言えば、工程を端折ってズルをするのです。


まともにやっては終わらない受注量だから。


これを聞いて「この人汚いな」と思われた方、確かに僕は汚いです(笑)


それを否定するつもりはありません。


ただこっちにも言い分はあります。


そこで僕は尋常でない受注の進め方は3通りあると考えました。



1つ目、時間はかかりますが製作手順とルールをきっちり守って進めていく。


きっちりといいモノを作って信頼を築いていけば、悪いことは何一つとしてありません。


製品のクオリティの高さからお客さんは喜ぶし、上司もそれを見れば評価するでしょう。


国立大学の先輩の進め方はここに当たります。


しかし、問題なのか時間です。


尋常じゃない受注量をまともにこなせば、無限に時間がかかるのは覚悟の上です。


結果、サービス残業が増えてタダ働きの休日出勤も出るのは必然的です。




2つ目、製作手順とルールは守るがサービス残業はしない。


つまり納期は間に合わないことを承知の上でやることになります。


製品の質は守られますが、納期は守らない。


これをするとお客さんも怒りますし、上司からも怒られ評価は下がります。


実際にこういう人はいたのですが、言うまでもなく製造から速攻で外されました。


個人でやっている職人ならばともかく、会社組織でこれをやれば会社としても、取り引き先にも迷惑がかかるから、会社の中で働くのであればお勧めはできませんね。


3つ目、製作手順をすっ飛ばしてをバレない箇所を誤魔化かす。


見た目では分からない箇所、この工程は飛ばしても製品に問題ないという工程を端折って時間を短縮する。


そうすることでサービス残業を極力抑え、休日を確保します。


僕はこれで進めていました。


もちろん上司に忠実な先輩には教えていませんし、チクられでもしたら面倒だから言いませんでした。


きっちり製作手順を守ってる人間にはほんとに申し訳ないのですが、端折ってる分スピードが早いので製品単価が下がり評価されていました。


まあ、その手抜きの製品が世にバンバン流れていた訳ですが、会社の求めるクオリティを会社の決めた無茶な製作時間でこなすのは不可能でした。


手が早い遅いとか、効率的とか非効率とかそういう次元の話ではないのです。


実際に僕の作った製品は世に流れても幸い一度もクレームはありませんでしたし、クレームが出るような工程は端折っていませんでした。


当然僕はいけないことをしていたという意識はあります。


しかしサービス残業をして、毎晩遅く働いて休日も只働きをして、なんていうのは僕には出来ませんでした。


理由は自分が大事だからです。


会社のために生きている訳ではないし、会社に潰されたくないからです。


確かに僕のやっていることは汚いですからそれを正当化する気はありません。


しかし、明らかにキャパオーバーしている受注を会社側は受け入れ、社員はサービス残業をしないと終わらないと分かっているのにも関わらず受注を受ける会社は汚くないのでしょうか。


上司に相談しても「時間内にやれる方法を考えろ」の一点張り。


まるで僕の言うことなど相手にする気はありません。


そんな上司は毎晩7時に帰って、土日はしっかり休んでいます。



汚いやり方をする相手に素直に真面目に従っていれば、待っているのは地獄でしかないと僕は思いました。


だから、工程を端折ってることに対して罪悪感などありませんでした。


「そういうやり方をしてくるんだから、こっちだってそうさせてもらからな。もし製品に大クレームが来たら明日から消えてやるよ。」


それくらいの気持ちでいましたし、それくらいの気持ちでなければその会社では持たなかったのです。


僕が辞めるとき、その国立大学の先輩と現場を正式にバトンタッチする際に上司から僕は嫌味を言われました。


上司「アイツ(先輩)は素直なヤツだから安心だ。


たびたび口答えをする僕とは違うと言いたかったんでしょう。


確かに腹は立ちました。


しかし、僕は思いました。


「あの現場は終わった」って。


「アンタ(上司)に忠実で素直な先輩の作業スピードでどこまで持つかな?」、それが僕の率直な感想でした。


そして僕が辞めたあと、その現場は納期遅れが出まくった挙句、生産する機械が故障するというトラブルが続出しました。


そのときその上司はこう言ったそうです。


「何やってねん!!〇〇(僕)ならとっくにこなしてる受注量やぞ!!機械まで壊しやがって!!」


僕の意見を聞く耳もたず、しかも最後に嫌味を言っておいて、そういう時だけ僕を引き合いに出すのはやめて欲しいです。


アンタにとって先輩は素直で真面目な使いやすい人間じゃなかったのか?


人から言われる真面目で素直ってのも考えもんです。


そして、人のルールの中で行う「真面目に素直に」というのも、ある意味でマインドコントロールに近いなと思いました。


本当に真面目で素直になって良いのは他人の前でなく、自分の心だけだという結論に至りました。