PONTAkun’s blog

自分の生きてきた経験や思いを素直に書いてます

散髪屋のおじさんの話②

おはようございます!!


日曜日の話を今更なんですが、今年最後の散髪に行きました。


そして、散髪屋のおじさんの話はいつも通り熱かったです。


って、ことで書かせていただきますので良かったら読んで下さい^_^


今回はいろいろと話していくうちに各父親についての話になりました。


散髪屋のおじさんの父親のことから話すと既に他界されておりますが、生前はかなり破天荒な方だったみたいです。


酒、タバコ、ギャンブル、女、全てに走り借金もたくさん残して亡くなったそうです。


おじさんは亡くなった父親に対してこう話していました。


おじさん「まあ、とにかく無茶苦茶なおっさんやったよ。オフクロもよう泣いてたしな。挙げ句の果てには愛人に家を買って、死ぬ間際にその愛人の家の残りのローンを俺に払えって言って死んでいきおったわ(笑)」


僕「え!!まさかそんなの払ってないですよね?」


おじさん「ん?毎月払ってるで。」


僕「え?なぜですか?そんなのほっとけばいいじゃないですか。自業自得な訳ですし。」


おじさん「ははは!その通りや!〇〇くんの言う通りや!けどな、そんなおっさんやけど良い時もあったねん。人間は悪いことの方が記憶には残るけど、いいときも絶対あったはずやねん。俺はそのときの良くしてもらった分くらいは返そうと思ってるだけや。」


僕「まあ確かにそうですけどね。僕も父のことは好きではないけど、小さい頃に遊んでくれた記憶はあります。」


おじさん「やろ?人間は悪いときの思い出ばかりを思い出して、良い時のことは忘れるねん。都合ええ生き物やでな人間って。けど俺はそんなん違うと思うねん。例えば、もし俺が今日ギャンブルで大勝ちしたとしようか。そんで〇〇くんの今日の散髪代をタダにしたとしよう。」


僕「はい。何か面白い例えですね。」


おじさん「けど、俺が1ヶ月先にギャンブルで大負けして、『〇〇くん、ごめん!俺ギャンブルで大負けしてもうて金ないねん。前回のタダにした分、百円だけでもいいから払ってくれん?』って言ったら〇〇くんなら絶対前回の分をしっかり払ってくれると思うねん。俺はおっさんに対して同じことしてるだけやで。」


僕「なるほど。分かるような分からないようなですね。けど、僕なら父親を恨んで僕なら払わないですかね。」


おじさん「ま、一般的な考えから言えばそうかもな。俺は変わり者やしな。けどな、〇〇くん。親父さんを恨んでるうちはまだ親父さんにおんぶに抱っこされてる状態ってことなんやで。」


流石にこの言葉は否定しまいした。


僕「いや、そんなはずないですよ!僕は親父とはもう離れて生活していますし!」


おじさん「いや、恨んでるうちは心の中に親父さんがおるん。本当に関係のない人間なら思い出すこともせんわ。ほんまは〇〇くんは親父さんを許してさっさと前に進まなあかんねん。」


僕はおじさんに自分の父親が嫌いだと言うことはずっと前から話していました。


おじさん「〇〇くんと親父さんはそっくりなんやな。」


僕「そんなわけないですよ。僕はタバコも酒もギャンブルもしませんし、不倫だって一回もしていませんし。」


おじさん「いやいや、そんなことやない。頑固なところがってこと。それと何でお父さんと仲が悪いか分かるか?それはな、似てるからや。似てるから怒れてくるんや。怒れてくるのは親父さんと怒るところが同じなんや。」


僕「うーん、それもないと思うんですけどね。」


おじさん「〇〇くんにとってもとうでもいいヤツっておるやろ?そいつらと喋ってて怒れてくるか?どうでもいいヤツの言うことなんて怒れてこんやろ?性格が離れてる人間の言うことなんて怒るとごろか耳にも入ってこんわ。怒るってことはどこかで真剣に耳を傾けてて似てるからなんや。まだ〇〇くんには若いからわからん。」


もちろんそんな言葉、自分の中では否定しました。


しかし、おじさんに言われると妙に引っかかります。


そして、おじさんは続けました。


おじさん「それにな、〇〇くんの物差しで親父さんはまだ測れんぞ。〇〇くんは確か35歳やったよな?子供も小さいんやろ?けど親父さんには35歳の息子がおるんやぞ。〇〇くんな、今はいいねん。息子達も小さいから可愛いやろう。言うこともまだ聞くやろ?けど、それはそんな長くは続かん。〇〇くんも聞いたところによると、昔は親父さんと随分と衝突したみたいやん。いずれ〇〇くんも息子達とその時がくるわ。必ずと言っていい程に子供思い通りにならんときがくる。俺もそうやった。息子とようさんぶつかった。親父さんはそれを乗り越えたんや。これは大変なことなんやぞ。〇〇くんはまだこえてない。わからんくて当然やねん。それを乗り越えてから親父さんと同じことが言えるわ。」


僕「言いたいことは分かります。だけど、僕の父親もおじさんのお父さん同様に酒、タバコ、ギャンブル、女、全てやっていましたよね。母がよく泣いていたのも同じです。そんな父親なんて僕はとっくに人間的に超えたと思っているんです。」


おじさん「はっはっは!!それ分かるわー!俺も〇〇くんぐらいのときはそう思ってたわ。自分がこの店立ち上げたとき、おっさんなんて全然超えたわって思ったもんな。よう分かるわその気持ち。けど、、、けどやで。父親は超えられんのよ。例えば〇〇くんが殺人を犯したとしても親父の縁は絶対に切れん。縁を切るって言ってもそんなもん切れん。例え縁を切るって言われても死ぬまで親父さんの息子やねん〇〇くんは。意味わかる?」


僕「うーん、よくわからないです。」


おじさん「やろうな(笑)俺もこの歳になってわかったからな。だから今は分からんでええ。けど、いつか分かる日がくるわ。それと親父さんは超えられないってことも。」


僕「ハッキリ言ってそんなの分かりたくないですね(笑)何をもって超えられないのか分からないですよ。」


おじさん「親父さんにされたこと、自分の息子には強制したくないんやろ?親父さんは冷徹で酒飲みでギャンブル好きで女好きなのに出世して、〇〇くんを育てるときに勉強することを強制した。それは自分のためでなく親父さんの職場の人間どうしで息子の学校を比べあっていたから、自分のためと感じることが出来なかった。だから〇〇くんは同じ思いをさせたくないから息子に伸び伸び育ってもらいたいんやろ?それは良いことやと思う。けど、俺の予想では息子は父親の思いとだいたい逆を行く。まあ長男くんと次男くんのどっちかは〇〇くんに似るかもせんけどな。」


僕「ってことはどっちかが親父みたいになるってことですか?」


おじさん「そうそう。あくまで予想やけどな。いずれ反抗期がきてお父さんと合わんくなると、反抗したいから息子は父親と逆の価値観を持とうとするねん。全員とは言わんで。けどな、男はそれでええ。お父さんと全く同じの考えを持った息子の方が洗脳されているみたいで俺は怖いわ。」


僕「息子が父親みたいになるなんて考えたくないですね(笑)なんかゾッとしますよ。」


おじさん「はっはっは!だから子供は思い通りにならんのやって!親父さんはきっと何の欲もない農家のお祖父さんに反抗するから野心家なんちゃう?お祖父さんみたいになりたくないから。〇〇くんはお祖父ちゃん似てないか?」


その瞬間ギクッとしました。


僕はどう見てもお祖父ちゃんよりの人間だからです。


そして、その言葉の意味が分かったとき、祖父が自分に農家を継いでほしいと言ったのか少し分かった気がしました。


おじさん「だから次は〇〇くんが親父さんのような人間を育てるかもしれんっことやねん。そんで〇〇くんの息子が育てる子供は〇〇くんに似た人が出来る上がる。こんな感じです繰り返されるんよ。だから父親と息子は合わんねん。でも合わんでええねん。そこから自立しようとするからな。」


僕「うーん、なるほどー」


結局は納得してしまいました(笑)


そしてこの日最後の言葉が記憶に残りました。


おじさん「いくら考えや性格が合わんくてもな、根っこ部分は同じやってことを忘れたらあかん。親子なんやから。」


この部分は何となくではありましたが、理屈ではなく感覚的に納得してしまいました。


もし同じ内容のことを父親から言われたらブン殴ってやろうかと思えますが(笑)